多くの若手社員が、いつかITコンサルタントや大手会計事務所のパートナーになる夢を持っています。しかし、一夜にして実現するわけではありません。

夢を実現するには、苦労を重ね、地道にキャリアの階段を上る必要があります。ほとんどの場合、キャリアは階段の最下層から始まります。

職場の雑用や重要でない仕事を言いつけられることもあります。楽しくないかもしれませんが、落ち込まないでください。逆に自分をアピールするチャンスとして活用しましょう。

そうすれば、大勢の若手の中で光を放ち、上司の注意を引き、責任ある仕事にふさわしい人材と認められます。

具体的に何をすべきかわからない方は、次の10のアドバイスに従ってください。

1. 時間を守る

仕事が「書類整理」だけでも、時間どおり、あるいは早めに出勤することが重要です。こっそり10分早めに帰るのも厳禁。必ず人に見られています。

2. 望む仕事に適した服装

「今の仕事ではなく、望む仕事に適した服装を」とよく言われます。終日、コピーを取ってばかりの若手社員でも、成功にふさわしい身なりを心がけてください。第一印象は大切ですし、職場で誰に会うかわかりません。

3. 常にスマイル

全員にコーヒーを持っていったり、書類整理をさせられたりするのは不本意でしょうが、機嫌よく仕事をこなしましょう。にっこりするのはプラスのボディランゲージであり、自分の気持ちが上向きになるだけでなく、人からも話しかけやすくなります。明るい態度は職場の雰囲気も明るくします。

4. 職場の人間関係を構築

新しい仕事を始めるのは大変なこと。友達を作ってできるだけ助けてもらいましょう。他の若手と仲良くすることも大切ですが、雑用は社内の他の人とも知り合うきっかけになります。上司と前向きな職場関係を築き、他のチームや部署にも知り合いを作りましょう。求人情報を教えてくれたり、昇進を申請したときに有利な意見を言ってくれたり、いずれ役に立つことがあります。

5. 雑用でも全力で取り組む

どれだけ平凡な単調作業を与えられても、しっかり仕事をするのは当然です。コーヒーを入れる、ファイルを調べる、戸棚を片付けるなど、何にでも全力を尽くしましょう。無駄だと思うかもしれませんが、その働きぶりがあなたの勤労意欲のアピールになります。

6. 自主性を発揮

自主性があなたの真価を印象づけます。デスクに座って待つのではなく、ニーズを先読みし、次に何をすべきかを自分で判断しましょう。助けを欲しがっている同僚にも手を貸してください。

7. 期待以上を目指す

仕事を言いつけられたら、最低限ではなく、期待以上の成果を出して上司をうならせましょう。たとえば、さらに詳しく調査する、新しいアイデアを考える、プロセスを簡素化して時間やお金を節約する方法を考えるなどです。

8. 積極的に行動

今は単純作業や反復作業しかさせてもらえないかもしれませんが、永久に職場の若手ではありません。業績査定を申請し、上司と職務について話し合うとともに、フィードバックを求めましょう。仕事への情熱をアピールし、キャリアアップに何が必要かを明確にしてください。

9. 好奇心を忘れず

基本的な仕事しか与えられなくても、学ぶ機会がないわけではありません。自分で調べて知識を蓄えましょう。わからないことがある、あるいは誰かに説明してほしい場合は、上司に相談します。関心を持っていることを伝えれば、次は責任の大きい仕事を与えてもらえる可能性があります。

10. 常に前向きに

理想とは異なる仕事をしていても、前向きに取り組むことは重要です。誰でも最初は初心者です。あのスティーブ・ジョブズでさえ、若い頃はHPの組み立てラインで働きました。Xeroxの会長兼最高経営責任者(CEO)であるユーソラ・バーンズは、1980年に夏期インターンとして同社で働き始め、ついにはトップに昇って世界で最も有力な女性の1人となりました。今の仕事は足掛かりと考えましょう。永遠に職場の若手ではありません。レースで勝つためには、まずスタートすること、そして途中であきらめないことです。