転職は、今後のキャリアや働き方を左右する大きな意思決定です。だからこそ、転職エージェントを選ぶ際には、知名度や実績だけでなく、自分に合ったサービスやサポートを受けられるかという視点が欠かせません。
本記事では、11年以上にわたり外資系・グローバル企業の転職支援を数多く手がけてきた、ロバート・ハーフのベテラン転職コンサルタントの畠山 世理菜さんにインタビューを実施。転職エージェント選びで迷わないためのポイントや、優秀な転職コンサルタントの見極め方を教えていただきました。
転職コンサルタントが考える「転職エージェントの選び方」で最も重要なこと
── 数多くの転職支援を行ってきた立場から見て、転職エージェント選びで最も重要だと感じるポイントは何でしょうか?
一番大切なのは、担当する転職コンサルタントとの相性と、その人がどれだけ業界や職種を理解しているかだと思います。転職は人と人のやり取りなので、安心して本音で相談できる関係かどうかは、とても重要です。
もう一つ大きいのが専門性です。業界や職種のことをどれだけ深く理解しているかで、転職という大きな決断に対して、どれだけ正しい情報をお伝えできるかが変わってきます。
業界理解が浅いままだと、どうしても求人票に書いてある条件の説明が中心になってしまいます。その場合、候補者の方からすると、ご自身で応募しているのとあまり変わらない状態になってしまいます。
だからこそ、相性の良さと専門性の両方がそろっているかどうかが、転職エージェント選びでは最も重要なポイントだと考えています。
総合型転職エージェント
総合型転職エージェントは、幅広い業界や職種に対応しています。求人数が非常に多いため、さまざまな選択肢の中から求人を比較しやすいのが特徴です。
そのため、社会人経験が浅い方や実務経験がまだ十分でない方、やりたい職種や業界が固まっていない方、未経験の職種にチャレンジしたいと考えている方に向いています。
また、規模の大きいエージェントが多く、一般には出回らない非公開求人も多く取り扱っているのが強みです。ただし、幅広く対応している分、手厚い個人的なサポートは受けにくい傾向もあります。
特化型転職エージェント
特化型転職エージェントは、特定の分野や条件に強みを持つエージェントです。業界・職種・経験値などに基づいて専門領域が分かれています。
特化型のコンサルタントは、専門領域における業界事情や採用背景に詳しいケースが多く、より踏み込んだアドバイスを受けやすいという特徴があります。専門性を重視したい場合や、転職の軸が明確な場合は、特化型の活用がおすすめです。
業界・職種特化
| IT、エンジニア、経理・財務など、特定の業界・職種に強みを持つ
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キャリア・属性特化
| ミドル層、ハイクラス、女性向け、エグゼクティブ転職など
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契約形態特化
| 正社員、派遣社員、契約社員など
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企業タイプ特化
| 外資系企業、グローバル企業、日系大手、スタートアップなどに強い
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転職エージェントは複数登録してもOK
「転職エージェントは複数使った方がいいか?」はよく聞かれる質問の一つです。結論から言うと、はじめのうちは転職エージェントを2〜3社ほど登録し、比較しながら利用してみるのもよいでしょう。エージェントごとに、連絡の頻度や求人の提案方法、サポートの進め方には違いがありますので、比較しながら利用すると、自分に合った支援スタイルを見つけやすくなります。
また、実際に使ってみないと分からない部分もあるため、やり取りを通じて「このエージェントに任せたい」と思える相手を見つけ、最終的には1社に絞ると転職活動が進めやすいでしょう。
関連記事:転職エージェントは複数利用できる!注意点や使い分けを転職コンサルタントが解説
転職エージェントの選び方【5つのチェックポイント】
転職エージェントは数が多く、どうやって選べばいいのか分からないという方はたくさんいます。実際の転職支援の現場でお伝えしているポイントをもとに、比較する際に意識してほしいチェックポイントをご紹介します。
希望する業界・職種での実績があるか
転職エージェントを選ぶうえで、まず大切なのは、希望する業界・職種にどれだけ詳しいか、どれだけ実績を持っているかということです。業界や職種に関する専門知識や支援実績がある転職エージェントであれば、表面的な条件にとどまらず、その業界ならではの事情やキャリアの考え方まで踏まえたアドバイスをしてくれます。
また、転職エージェントの体制も重要です。希望する業界や職種に特化した専門チームがあり、豊富な支援実績や市場情報を持っているエージェントであれば、より信頼性の高い情報提供や提案をしてくれます。専門チームのサポート体制も意識してチェックしておくと安心です。
転職エージェントの強みが自分の属性やキャリアに合っているか
次に重要なのが、エージェントの強みと、自分のキャリアや状況が合っているかということです。転職エージェントにはそれぞれ得意とする層や支援スタイルがあり、ここが合っていないと、十分なサポートを受けにくくなることもあります。
例えば、外資系企業やハイクラス転職を目指している場合は、その分野に強い実績を持つエージェントを選ぶと、より実践的な情報や提案を受けることにつながります。一方で、20代や第二新卒など、これからキャリアの方向性を広げていきたい段階では、幅広い選択肢を提示してくれるエージェントのほうが合うケースもあります。
希望に合う求人数が充実しているか
求人数については、「多ければ良い」というものではありません。実際に転職者を支援している中でも、「たくさん求人は届くけれど、自分に合っていないものが多い」という相談を受けることがあります。
大切なのは、数よりも、その人のキャリアや希望にどれだけ合った提案ができているかです。条件だけで機械的にマッチした求人ではなく、これまでの経験や今後の方向性まで踏まえたうえで紹介されているかどうかが、満足度を大きく左右します。
求人票に出ていない情報も含めて、募集の背景や、企業側がそのポジションに何を期待しているのかまで共有してもらえると、入社後のイメージもしやすいでしょう。こうした踏み込んだ提案を受けたい場合は、専門性の高いエージェントのほうが合うケースもあります。
また、転職エージェントが扱っている求人の中には、一般には公開されていない非公開求人も多く含まれています。面談を通じて、「自分に合った提案がどのくらい出てくるか」を見ながら、エージェントとの相性を判断していくと良いでしょう。
転職エージェントのサポート内容が充実しているか
転職エージェントのサポート内容も、事前にしっかり確認しておきたいポイントです。一般的には、キャリアカウンセリング、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、条件交渉、入社後のフォローなどがありますが、大切なのはそれがどこまで自分に合った内容になっているかです。
例えば、面接に苦手意識がある場合は、模擬面接をしてもらえるか、具体的なフィードバックをもらえるかといった点も確認しておくと安心です。自分の不安や課題に対して、どれだけ踏み込んだサポートをしてくれるかという視点で見てみましょう。
優秀な転職コンサルタント・キャリアアドバイザーがいるか
最終的に、転職活動の結果を大きく左右するのは、担当する転職コンサルタントの質とその人との相性です。どの転職エージェントを選んだとしても、実際にやり取りを重ねるのは担当者一人ひとりになります。
質問に対する回答が曖昧だったり、連絡が極端に遅かったりすると、十分なサポートを受けるのは難しくなります。エージェントとしての実績があっても、担当者によって対応やスタンスに差が出ることは珍しくありません。
そのため、初回面談や日々のやり取りの中で、「この人なら安心して相談できそうか」「信頼して任せられそうか」といった感覚も大切にしましょう。
ワンポイントアドバイス:
「一番のポイントは、転職エージェントの専門性と転職活動の方向性が自分に合っているか」
転職エージェントを選ぶときは、自分の専門性やキャリアに合ったエージェントを選ぶことがとても大切です。加えて、転職エージェントによって転職活動の進め方やサポートのスタイルも異なるため、「どのように活動したいか」を意識して選ぶと良いでしょう。
例えば、まだやりたいことがはっきりしていない方や、フィルターをかけずにたくさんの求人を見たい方は、求人数が多い大手エージェントが向いています。一方で、求人を厳選して提案してほしい方や、市場に出ていない非公開求人の情報を重視する場合は、専門性の高い特化型エージェントが力になります。自分の希望やスタイルに合ったエージェントを選ぶことが、納得のいく転職につながります。
転職の成功を左右する「優秀な転職コンサルタント」の見分け方
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転職活動では、担当するコンサルタントによって、転職の進み方や納得感が大きく変わることは少なくありません。同じ転職エージェントを利用していても、担当するコンサルタントによって、提案の内容やサポートの質に違いが出ることがあります。
単に条件に合った求人を紹介するだけでなく、その方のこれまでのご経験や、将来のキャリアを見据えたアドバイスができているかどうかが、満足度の高い転職につながるポイントになります。
そうした観点から、転職コンサルタントを見極める際に意識していただきたいことをご紹介します。
候補者に寄り添って正直なアドバイスをくれる
転職コンサルタントは、何でも「いいですね」と肯定するだけではなく、専門的な視点から適切なアドバイスをするためにいます。時には、「この求人は、希望されているキャリアには合わないかもしれません」「この会社では〇〇さんの強みが活かせないと思います」といった率直な意見をお伝えすることもあります。
こうした将来を見据えたアドバイスがあるかどうかは、転職コンサルタントが目先の内定だけでなく、転職後の活躍や長期的なキャリアを考えてくれているかを判断するうえでの一つの目安になります。
また、複数の選択肢の中で、どの道が自分の専門性やキャリアプランに合うかを整理してくれるかどうかも、評価の参考になります。単に聞こえの良い話だけでなく、キャリアを本質的に伸ばすための助言をしてくれるかどうかがポイントです。
中長期的なキャリア視点で提案してくれる
目の前の内定だけをゴールにするのではなく、「その会社に入った後に、どんな経験が積めるのか」「その経験が、その後のキャリアにどうつながっていくのか」まで考えたうえで、コンサルタントが提案しているかはとても重要です。
転職は内定がゴールではありません。入社してから、その環境で強みを発揮できるか、成長できるか、納得感を持って働けるかどうかが、その後のキャリアに大きく影響します。
そのため、転職先でどんなスキルが身につくのか、どんなポジションにステップアップしていけそうか、5年後・10年後にどんな選択肢が広がるのかといったところまでを含めて、一緒に整理してくれるかどうかを見てください。中長期の視点で話ができるコンサルタントほど、表面的な条件だけでなく、その人の将来を見据えた提案をしてくれます。
業界・職種・市場動向について専門知識を持っている
転職コンサルタントの知識や専門性の深さは、キャリアプランや転職活動のサポートに大きく影響します。最初の面談では、市場や業界の動向についてどのように考えているかを聞いてみると、その方の知見がわかるでしょう。例えば、「現在の業界の採用動向をどのように見ていますか」「今後の市場のトレンドとして需要がある分野やポジションは何でしょうか」といった質問です。
業界全体の動きや市場状況を踏まえたうえで、個々のキャリアに沿った説明やアドバイスがあるかどうかは、転職コンサルタントを評価する際の一つの参考になります。
関連記事:転職エージェント面談で気を付けるべき3つの禁止事項
企業や選考背景について詳細な情報を把握している
求人票や企業ホームページには、社風や求める人物像が書かれていることもあります。ただ、実際の現場がどうなっているか、どんなチームで、どんな上司のもとで働くのかといったところまでは、なかなか見えてきません。
採用担当者の傾向、配属予定の上司の考え方や人柄、チームの雰囲気、実際の働き方など、求人票には載らない情報は企業と日常的にやり取りをしてこそ得られるものです。
また、「なぜ今このポジションを募集しているのか」「どんな背景で採用が動いているのか」といった採用の理由や背景も大事です。ここを理解していると、そのポジションに期待されている役割や、入社後に求められる動き方まで、より具体的にイメージできます。
良い点だけでなく注意点やマイナス面も含めて、正直に伝えてくれるかどうかは、信頼できるコンサルタントかを見極めるポイントです。入社後のギャップを減らすためにも、どこまで具体的でリアルな情報を教えてもらえるかを意識してみてください。
求人提案の精度が高い
求人は、ただ条件が合っていれば良い、というものではありません。その人のこれまでの経験や、これから目指したい方向性を踏まえたうえで、「なぜこの求人を勧めているのか」がきちんと説明できるかが大切です。
もし希望条件と少しズレがある求人を提案されたとしても、その理由が明確であれば、それは単なるミスマッチではなく、キャリアの可能性を広げる意図のある提案かもしれません。大切なのは、数をたくさん出すことではなく、その人にとって意味のある提案になっているかどうかです。提案の背景や狙いまで丁寧に説明してくれるかを意識してみてください。
対応と連絡のペースが自分に合っているか
求人によってはスピードが重要な場面もあり、先に面接を受けた人から内定が決まるケースもあります。そのため、必要な場面で素早く動いてくれるかどうかは、転職活動において重要なポイントです。
ただし、中にはじっくり考えながら進めたい人もいます。そのような人にとっては、連絡のペースが速すぎると、急かされているように感じて、負担になることもあります。優秀な転職コンサルタントは、求職者一人ひとりの意向や状況を丁寧にくみ取り、その方のペースを尊重した対応を心がけています。そうした姿勢が感じられるかどうかも大事です。
ワンポイントアドバイス:
転職コンサルタントが「業界や市場、企業のことをどれくらい知っているか」を見極めよう
転職コンサルタントを選ぶときに、やっぱり一番大事なのは「専門性」です。業界や職種のことをどれだけ理解しているかで、「転職という人生を左右する決断の際に、どれだけ情報をもらえるか」が大きく変わります。優秀なコンサルタントは、企業同士のつながりやキャリアのマイルストーンも熟知しており、将来を見据えた質の高いアドバイスをしてくれます。転職コンサルタントに安心感や信頼感を感じられるかを意識して見極めてみてください。
避けた方がいい転職コンサルタントの特徴
相性の良いコンサルタントに出会えれば心強い一方で、担当者によっては「かえって転職がうまく進まない」「モヤモヤが増える」と感じてしまうケースもあります。次に紹介するような場合は、担当変更を相談したり、別のエージェントを併用したりすることも検討してみてください。
キャリアや条件に合わない求人を大量に送ってくる
希望条件やキャリアの方向性を十分にすり合わせないまま、多くの求人をまとめて送ってくるケースもあります。最初は「たくさん紹介してくれている」と感じるかもしれませんが、自分の希望と明らかに異なる求人ばかりが届く場合は、注意したほうが良いでしょう。
本来、優秀なコンサルタントであれば、その方の経験やスキル、転職の目的を踏まえたうえで、ある程度絞り込んだ形で提案してくれるものです。「なぜこの求人なのか」という説明があるかどうかも、一つの判断材料になります。
アドバイスせずに決断を急かしてくる
転職エージェントでは、転職者が入社を決めることで報酬が発生します。そのため中には、「今決めないと枠が埋まります」といった言葉で、早く決断するよう促し、成約を優先しようとする転職コンサルタントもいます。
しかし、転職コンサルタントが熱心に取り組んでいれば、目先の内定だけでなく、あなたの将来やキャリア全体を踏まえたうえでアドバイスをしてくれるはずです。不安や疑問にきちんと向き合い、必要に応じて相談に乗ってくれる人ほど信頼できるといえるでしょう。
連絡が遅い・返事が来ない
一般的に、転職活動は1〜3カ月ほどで終わるケースが多いです。そのため、転職者側だけでなく、転職コンサルタント側にもスピーディーな対応が求められます。
もちろん、転職コンサルタントは複数の求職者を担当しているため、状況によっては返信が少し遅れることもあるでしょう。しかし、何日も音沙汰がない状態が続く場合は注意が必要です。動きたいタイミングで動けず、結果として良い求人のチャンスを逃してしまうおそれがあります。
ワンポイントアドバイス:
「転職コンサルタントが将来上司になる人について知らない場合はちょっと注意」
実際の現場では、ハイヤリングマネージャー(候補者の上司になる人)に一度も会ったことがないまま、求人を紹介しているエージェントも少なくありません。ただ、その状態で「この求人がいいですよ」「この会社がいいですよ」と勧めても、説得力はないでしょう。
良い転職コンサルタントであれば、採用担当者だけでなく、実際に一緒に働く上司やチームについても理解したうえで提案してくれます。上司の人柄やチームの雰囲気など、裏付けのある情報があるからこそ、「なぜあなたに合うのか」を具体的に説明できます。その場合は、モチベーションや安心感を持って、選考に臨めると思います。
キャリアの棚卸しや自己分析をしておく
これまでどのような仕事をしてきたのか、どのような経験やスキルがあるのかを、簡単にでも言語化しておくと、転職コンサタントはあなたに合った求人を提案しやすくなります。
また、「どのような仕事が苦手なのか」「逆に力を発揮しやすい環境は何か」といったこともまとめておくと、より具体的なアドバイスを受けることにつながります。ミスマッチを防ぐためにも、事前に自己分析をしておくことが大切です。
さらに、どの方向に成長したいのか、どのスキルを伸ばしたいのかといったキャリアプランも整理しておくと、条件だけでなく自分の働き方や成長の軸に合った転職先を見つけやすくなるでしょう。
希望の条件や転職の目的を明確にしておく
年収や勤務地といった条件は、比較的シンプルにまとめられるため、あらかじめ決めておくだけでも企業を絞り込みやすくなります。一方で、より自分にマッチした企業と出会うためには、「なぜ転職したいのか」「転職によって何を実現したいのか」といった背景や目的を明確にしておくことが重要です。
希望条件やキャリアプランがまだはっきりしていない場合は、モチベーションファクターの整理をおすすめしています。朝起きたときに「仕事に行くのが楽しみ」と感じる要素や、逆に「行きたくない」と思う要素を振り返ると、転職の目的や理想的な環境、働き方の軸がより見えやすくなります。「やりたいこと」「やりたくないこと」を一度じっくり考える時間を持ってみてください。
転職コンサルタントには全て正直に伝える
転職コンサルタントから最適なサポートを受けるためには、これまでのキャリアや給与、転職理由なども含め、正直に伝えることが大切です。給料を実際より高く伝えたり、経歴の一部を隠したりする必要はありません。希望年収や待遇、働き方についても遠慮せずに伝えることで、ミスマッチを防げます。
転職エージェントはあなたの味方であり、人生に寄り添いながら支援してくれる存在です。不安や心配はあって当然ですが、怖がらずに率直に相談しましょう。
また、企業のマイナス面や残業時間、人間関係など、企業側には直接聞きにくい情報についても、転職コンサルタントは情報を把握していますので、遠慮せずに確認しましょう。疑問や不安を残したまま転職活動を進めると、入社後のギャップにつながりがちです。少しでも気になることがあれば、その都度質問することが大切です。
希望条件が変わったらすぐに伝える
転職活動を進める中で、希望条件や考え方が変わることは珍しくありません。面談や求人紹介を通じて、「やっぱりこの条件は譲れない」「意外とここはこだわらなくてもいいかも」と感じることもあるでしょう。
そのような変化があった場合は、できるだけ早めに転職コンサルタントへ伝えることが大切です。途中で条件を変更することに遠慮する必要はありません。状況に合わせてすり合わせていくことが、納得感のある転職につながります。
転職コンサルタントが合わない場合は変更してもらう
転職コンサルタントも人ですので、どうしても相性の良し悪しはあります。話しづらい、こちらの意図がうまく伝わらない、提案内容に違和感が続くといった場合は、担当者を変更してもらいましょう。相性が合わないと感じたまま進めてしまうと、本来受けられるはずのサポートの質が下がってしまうこともあります。遠慮せず、自分にとって納得できる形でサポートを受けられるようにすることです。
ケース別:おすすめの転職エージェントの選び方
転職エージェントには、それぞれ得意分野や支援スタイルがあります。そのため、全ての人に最適といえるエージェントはいません。
転職の経験やこれまでのキャリア、目指す方向によって、相性の良いエージェントは変わってきます。ケース別にどのようにエージェントを選ぶと良いかを具体的にご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
初めての転職の場合
初めて転職する場合は、転職活動の進め方そのものに不安を感じる方も多いでしょう。また、自分のキャリアの方向性や専門性がまだ固まっていないケースも少なくありません。
そのため、特定の業界や職種に特化したエージェントよりも、幅広い業界・職種の求人を扱っている総合型の転職エージェントのほうが向いている場合が多いといえます。キャリアの可能性を狭めず、さまざまな方向性で求人を提案してくれます。求人紹介だけでなく、書類作成や面接対策、キャリア相談まで一通りサポートしてくれるため、転職活動全体を安心して進められるでしょう。
また、経験のある業界や職種に特化した転職エージェントにも平行して相談してみてください。比較できるため、自分に合った方を選びやすくなります。
専門職の転職の場合
特定の業界や職種での経験やスキルがある場合は、その分野に強い特化型の転職エージェントを選ぶことが重要です。専門職の転職では、求人の数よりも、「どれだけ業界や職種に精通しているか」「どれだけ深い情報を持っているか」が結果に直結します。
特化型のエージェントであれば、業界特有の採用動向や企業ごとの違い、求められるスキルの傾向などを踏まえたうえでの、より実態に近いアドバイスが期待できます。
また、これまでさまざまな転職者やキャリアを見てきているため、中長期的なキャリアプランに関する相談もしやすいのが特徴です。将来的に叶えたいゴールがある場合は、転職を通してどのようにステップアップするのが良いか、一緒に考えてもらうことができます。
外資系企業への転職の場合
外資系企業への転職を目指す場合は、外資系やグローバル企業に強い転職エージェントを選ぶことが不可欠です。日系企業とは異なる選考プロセスや評価基準、企業文化があるため、一般的な転職対策だけでは十分に対応しきれないケースもあります。
特に、英文レジュメの作成や英語での面接、年収交渉などは、外資系特有のポイントが多く、初めての方にとってはハードルが高く感じられがちです。外資系に強いエージェントであれば、こうした選考の傾向や企業ごとの違いを踏まえた、実践的なアドバイスをしてくれます。
関連記事:外資系企業の面接対策|特徴や流れ、英語の質問例・逆質問を解説
管理職・エグゼクティブの転職の場合
管理職やエグゼクティブクラスの転職では、一般的な転職とは異なり、より戦略的で専門的なサポートが求められます。そのため、ハイクラス転職やエグゼクティブ転職に強い転職エージェントを選びましょう。
このクラスの求人は、非公開で進められるのが一般的です。企業にとって経営や組織の将来を左右する重要なポジションであるため、採用の背景や求められる役割、期待されるミッションなども、通常の求人とは大きく異なります。また、役職や年収条件の調整も高度になるため、ハイクラス層の支援実績や交渉経験が豊富かどうかも重要な判断材料です。
関連記事:ハイクラス転職とは?難しい理由、年収や年代別のアドバイスを紹介
転職エージェント選びで悩んでいる方へのメッセージ
転職エージェントは、単に求人を紹介してくれる存在ではありません。あなたのキャリアや希望を一緒に考え、転職という大きな意思決定を支えてくれる、心強いパートナーです。
一人で転職活動を進めていると、「この情報が知りたいのにわからない」「この会社に決めてしまっていいのか不安」といった悩みを感じることもあるでしょう。転職エージェントは、あなた一人では知りえない業界情報や企業の内情、採用の背景など、専門家ならではの視点からアドバイスをしてくれます。
また、年収交渉や残業時間など、自分から企業に聞きにくいことについても、間に入って対応してくれるのが転職エージェントです。無料で相談ができるので、迷っていることがあれば、遠慮せず気軽に相談してみてください。
関連記事:転職活動ガイド|事前準備・最適な進め方から入社まで。働きながらどう進める?
ワンポイントアドバイス:
「転職コンサルタントとして大切にしていること」
私が初回の面談で特に大切にしているのは、その方がどんな人生やキャリアを歩みたいのか、その軸の部分をしっかり理解することです。
単に給与や職種といった条件だけでマッチングするのではなく、家族構成やライフイベント、これからどれくらいお金が必要になるのかといったライフプランも含めてお話を伺います。人によって大切にしたい価値観や優先順位はまったく違いますので、そこを理解したうえで、より深いレベルでのマッチングをするように心がけています。
転職は一人で悩まず誰かに相談することが大切です。まずは一度相談してみてください。
専門コンサルタントによる転職支援|ロバート・ハーフ
ロバート・ハーフは、業界・職種ごとに専門性を持つコンサルタントが在籍し、候補者一人ひとりの状況に合わせた転職支援を行っています。
経験豊富なコンサルタントによる手厚いサポート体制
ロバート・ハーフでは、経験豊富なコンサルタントが候補者の状況に合わせた転職支援を行っています。初回のカウンセリングでは、これまでのキャリアやスキルだけでなく、今後の方向性や希望も丁寧にヒアリングしたうえで、転職活動の進め方を一緒に整理していきます。
求人紹介にとどまらず、職務経歴書やレジュメの添削、面接対策など、選考フェーズごとのサポートも充実しています。単なる形式的なアドバイスではなく、応募先企業やポジションごとの特徴を踏まえた、実践的な対策を受けられることが強みです。
業界・職種に特化した専門チームによる転職支援
ロバート・ハーフでは、業界・職種ごとに専門性を持つコンサルタントチームが編成されており、それぞれの分野に特化した転職支援を行っています。IT・DX、HR(人事)、経理・会計・財務、金融など、専門領域ごとに担当が分かれているため、より深い知識に基づいたアドバイスができます。
特定企業だけでなく、同じ職種・ポジションで他社ではどのような採用が行われているのか、市場全体の動きも踏まえた提案が可能です。そのため、目の前の求人だけでなく、中長期のキャリアを見据えた選択肢についても、より具体的に相談できます。また、外資系・グローバル企業への転職支援にも強みがあり、英語面接やレジュメ対策、外資系特有の選考プロセスに関するサポートにも対応しています。
ハイクラス転職・エグゼクティブ転職の実績も豊富
転職のご相談はこちら
ロバート・ハーフは、ハイクラス転職・エグゼクティブ転職の分野において、これまでに 2,500件以上のエグゼクティブレベルの採用支援を成功に導いてきました。ポジションの要件整理から候補者の選定、ショートリストの作成、進捗共有まで、一貫したプロセスで支援を行い、意思決定までをスムーズにサポートします。
また、リテインド型エグゼクティブサーチでは、業界平均(約64%)を大きく上回る97%の成功率を誇っています。平均90日未満というスピード感でマッチングを実現できるのも強みの一つです。
まとめ
レジュメを提出して、転職の相談をする
転職エージェント選びは、転職活動の結果を大きく左右する重要なポイントです。転職エージェントによって強みやサポート内容は異なるため、自分の状況や目的に合わせて選ぶ必要があります。
また、エージェントそのものだけでなく、担当する転職コンサルタントの専門性や姿勢も、転職の満足度に大きく影響します。業界や市場を深く理解し、入社後の活躍や中長期のキャリアまで見据えたアドバイスをしてくれるかどうかを意識しながら、自分に合ったパートナーを見極めていきましょう。
ロバート・ハーフは、外資系・日系グローバル企業への転職支援に特化した転職エージェントです。専門性の高いコンサルタントが、あなたの状況や希望に合わせて丁寧にサポートします。まずは一度、お気軽に相談してみてください。
■アドバイザー
畠山 世理菜 | テクノロジー部門 シニア プラクティス ディレクター
北米アトランタでのリクルーティング経験を経て、2015年にロバート・ハーフ・ジャパンへ入社。現在はITベンダー領域に特化したリクルーティングマネージャーとして、外資系企業を中心に営業・プリセールス・カスタマーサクセス職などの採用を支援している。東京・大阪両エリアに精通。
候補者・クライアント一人ひとりに寄り添い、長期的な関係を築くことを重視し、ライフステージやキャリア志向、企業が本当に抱える課題を丁寧にひも解きながら、長く活躍できる本質的なマッチングを実現している。
日本語、英語、どちらでもお気軽にご連絡ください。