誰もが皆、最近流行りの起業家になれるだけの素質を備えているわけではありませんが、起業スキルの中にはキャリア向上に役立つものもあります。新しく事業を起こす人の特徴から、6つの起業スキルに注目してみましょう。
新しく事業を起こす人の中には、熾烈な競争を生き抜いてトップに躍り出るのに必要なカリスマ性とガッツを生まれつき備えている人もいますが、実際のところ、成功している起業家の多くは、ある一連のスキルを有しているからこそ、過酷なビジネス界でうまく立ち回ることができているのです。皆が皆、起業家になれるわけでも、また、なりたいと考えているわけでもないものの、自分の職場で良いキャリアを築いていくためには誰もが習得しておくべき起業スキルがいくつか存在します。
1. 人脈を作る
業界問わず、いつでも連絡可能な人脈を持っていれば、よく知らない相手や信頼の置けない相手と協同しなくても済みます。外部委託が必要となる、あらゆる業務を任せることができる頼れるベンダーや、自分の専門外について的確なアドバイスをくれる人の存在は、まさに人脈によるものです。
最も成功している起業家というのは、有名大学や富裕層の出身とは限りません。成功への道程で自分を必ず助けてくれる頼もしい人脈に恵まれている人のことです。
2. どこででも精力的に学ぶ
何かを新しく学ぶために、わざわざ学校に行く必要はありません。しかし現実には、自分の職務範囲を超えると学ぶことをやめてしまう人がほとんどです。起業する人の特徴の一つは、他の人が「障害」と考えることを「チャンス」と捉えられるところにあります。起業家は自分の周りを常に注意深く観察し、チャンスに変えられる課題をうまく探し当てることができ来ます。
知識が強みになることを理解していて、自分の仕事に関係がなくても、ありとあらゆるスキルの習得に熱心です。積極的に新しいことを体験し、教室という枠組みに囚われずに広く知識を吸収しようとする柔軟性が、この起業スキルにさらに磨きをかけます。同じようにすることで、どれほどのことが仕事にプラスできるのかを想像してみてください!
3. 提案と売込み
たどたどしいプレゼンや売込みをしていたのでは、自分の製品やサービスが相手の課題への解決策になるとは到底思ってはもらえないでしょう。起業しようとする人は、自分の製品のプレゼンに努力を惜しみません。投資家を見つけられなければ、事業に失敗してしまうかもしれないからです。事実、起業家のサクセスストーリーは、何時間にも及ぶプレゼンのリハーサルの上に成り立っているといっても過言ではありません。
このプレゼン力という起業スキルを活用し、起業家にも劣らない献身と情熱をもって自分のアイデアやプロジェクトを売り込むことができれば、組織内でのあなたの可能性がより一層広がっていくことでしょう。
4. 自立と自律
起業家には自分以外に頼る人がいません。それゆえに、起業する人の特徴の中で最も肝心なものは、自立と自律です。これは起業家に限らず、仕事に就いているなら誰にとっても、他人に依存することなく仕事に取り組み、上司からの定期的な指示や催促を待たずに自主的に進捗状況の報告ができるスキルを身につけることが大切です。
5. 時間の管理
起業する人は、やるべきことを後回しにする習慣がほとんどありません。物事を成し遂げなければならないという義務感に突き動かされています。というのも、無駄にしてしまった時間の1分、1分が、逸したチャンスと考えるからです。また、起業家はリソースや人手が常に不足しており、5人分の仕事を1人でこなそうと奮闘していることが多々あります。すべてを1人でこなし、それ以上のことを達成できるよう、時間管理能力に磨きをかけるのが起業家の使命です。
時間管理は、ビジネスパーソンが複数のプロジェクトを確実に管理し、すべてを毎回、納期どおりに仕上げる上でも重要な起業スキルと言えます。
6. 適応性
物事が困難になった時、とにかく何とかして乗り切るために柔軟に対応できる適応能力は、起業する人を大きく特徴づけるスキルです。どんな職業であれ、時に飛んでくる変化球は避けようがないものです。
そして、その解決策を瞬時に考え出さなければならないこともあります。
これらの起業スキルがあれば、日々の仕事の中で起業家精神を発揮することも決して不可能ではないはずです。もしかすると、あなたもいつの日か有名な起業家の仲間入りができるかもしれません。