目次
- 現職で年収を上げる5つの方法
- 転職で年収を上げる5つの方法
- 年収が上がりやすい人の特徴とは?
- 年収を上げる際に気を付けること
- よくある質問
- 年収を上げるなら転職エージェントは強い味方
その他のお役立ちじょう
年収は働く上でモチベーションに直結する問題です。そのため、少しでも年収を上げたいと思うのは自然なことです。昇格、昇進、部署異動、資格の取得、転職、独立など、年収を上げる方法は多くあります。
本記事では、年収を上げる13の方法を紹介します。それぞれのポイントや注意点、年収が上がりやすい人の特徴などを紹介します。
現職で年収を上げる5つの方法
現職で年収を上げる方法は5つあります。転職して年収を上げることもできますが、まずは現職で年収を上げられないか検討してみましょう。昇格・昇進を目指したり、資格を取得したりするなど、長期的な方法が多くなります。
現職で昇格・昇進を目指す
現職で年収を上げる一般的な方法は、昇格・昇進を目指すことです。役職が上がればそれに応じた年収アップが期待できます。昇格する上で必要なのは、上司や経営層が求めることだけでなく、会社のためになりそうなことは何か自ら判断し実行する能力です。会社の利益につながる働きができれば、評価されるポイントとなります。
ただし、年功序列の根強い企業では、社歴の長さに応じて評価される傾向があるため、実績を積み上げても年収アップに直結しない場合があります。
また、同じ企業でも部署によって評価基準や給与水準が異なる場合があるので、事前に確認しておくことが重要です。早く出世したい人は、以下の記事で出世のコツを紹介していますので、参考にしてください。
関連記事:出世が早い人に習う6つのコツ
社内で年収交渉する
現職で比較的早く年収を上げたい人には、年収交渉がおすすめです。給与交渉に成功すれば、次給与から反映されている可能性があります。会社の業績が好調な時期や、昇給、人事面談などのタイミングに合わせると、交渉がスムーズになります。
また、自分の市場価値を理解し、客観的なデータを集めることが重要です。年収を上げるためにふさわしい根拠がなければ、納得してもらえません。過去の成果や貢献度、売上向上やコスト削減に貢献した実績などを具体的に説明できるようにしておきましょう。
年収の高い部署に社内異動する
同じ会社内でも、部署によって年収に差があることは珍しくありません。現在の会社に満足している場合は、社内異動を検討するのも一つの方法です。
まずは希望する部署への異動が可能かどうかを確かめましょう。それから、希望する部署の業務内容や求められるスキルを把握し、自分の強みをアピールできるよう準備を進めます。現在の業務での実績や、異動後にどのように貢献できるかを明確に伝えることがポイントです。また、異動先の上司や同僚と事前に関係を築いておくことも、異動の事前準備になります。
スキル・資格を取得する
スキルを高めることで会社からの評価が上がり、昇給できる可能性も高まります。とくに、資格はスキルを証明するものなので、取得しておくとキャリアアップにつながるでしょう。IT技術やマネジメント力、言語スキルを測るものなどが代表的な資格です。
資格支援制度を導入している企業であれば、資格を取得するためのテキスト代や受験費用として手当金がもらえます。厚生労働省が発表した「令和2年就労条件総合調査」によれば、2019年11月時点で資格手当を支給している企業の割合は50.8%で、1人あたりの平均支給額は1万8,800円でした。資格取得を支援している企業は、長くキャリアを積んでいける環境が整っているといえるでしょう。
資格の取得は転職時にも有利に働くため、転職による年収アップを目指す人も、積極的に取得を目指しましょう。
副業する
近年、副業を解禁する企業が増えており、個人での収入アップの選択肢が広がっています。副業すれば、年収アップを図れるだけでなく、独立時に役立てることも可能です。
ライティングやデザイン、プログラミングなどの仕事のように、クラウドソーシングを活用して在宅で働く方法もあります。また、ブログやYouTubeなどのコンテンツ制作も、長期的に収益を得る手段として人気です。
ただし、副業を禁止している企業もありますので、事前に上司に聞いてみたり、就業規則を確認したりして確かめておきましょう。また、副業することで本業に支障をきたすようなことがあれば、懲戒処分を科される可能性もあるので注意してください。
転職で年収を上げる5つの方法
現職よりも年収の高い企業に転職することも、年収を上げる方法です。年収が高い業種・業界や、成果主義・実力主義の会社を選ぶ方法などがあります。
同業種・同職種で給与ベースが高い企業へ転職する
同じ業種や職種であれば、現職よりも規模の大きい企業や成長中の企業など給与ベースの高い企業を選ぶことで、年収アップのチャンスが広がります。とくに外資系企業や上場企業は、給与水準が比較的高く設定されている傾向があり、転職時に好条件を得られる可能性があります。これまでの経験やスキルをアピールすれば、即戦力として評価されるでしょう。
企業の給与ベースを知るには求人情報や企業の採用ページを参考にするのが一般的ですが、より詳しい情報は転職エージェントを活用しましょう。
年収が高い業種・業界を目指す
業種や業界によって年収が異なります。これまでの経験やスキルが別の業界でも活かせるものであれば、現職の業界よりも平均年収の高い業界に転職するのも年収を上げる方法となります。年収が高い業種・業界は以下の通りです。
年収が高い業種・業界は、初任給の段階から高い給与が設定されている傾向があり、その後の実力次第で年収1,000万円を超えることも珍しくありません。情報通信業の中でも、とくにAIやデータサイエンス、クラウド関連のスキルを持つ人材は高収入を狙えます。企業によっては、未経験者向けの研修制度を用意している場合もあるため、異業種からの転職でもチャンスがあります。
| 平均給料・手当(年)
| 平均賞与(年)
| 平均年収
|
1位:電気・ガス・熱供給・水道業
| 636万円
| 139万円
| 775万円
|
2位:金融業・保険業
| 503万円
| 149万円
| 652万円
|
3位:情報通信業
| 529万円
| 120万円
| 649万円
|
4位:学術研究・専門・技術サービス業・教育・学習支援業
| 451万円
| 100万円
| 551万円
|
5位:建設業
| 467万円
| 81万円
| 548万円
|
参考元:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」
成果主義・実力主義の会社を選ぶ
転職で年収を上げたい場合、成果主義や実力主義の会社に転職するのも一つの手です。実績に応じた報酬が支払われるため、能力次第で年収を大きく伸ばすことが可能です。
例えば、営業職やコンサルティング業界では、売上や成績がそのまま給与に反映されるケースが多く見られます。また、外資系企業では、ボーナスの代わりに成果に合わせたインセンティブ制度を導入している企業がほとんどです。
社歴に関係なく能力が高い人におすすめですが、成果を上げられない人や常に結果を出すことにプレッシャーを感じる人には向いていません。自分に合うかどうかを慎重に判断し、無理のない範囲で挑戦することが重要です。
年収交渉を行う
転職時に提示された年収に納得がいかない場合は、年収交渉を行うことも一つの方法です。最終面接時や内定後の面談などで企業側から希望年収を聞いてくるケースもあるため、年収の目安はたてておくと良いでしょう。
海外では自分のキャリアのために求職者が主体的に会社を選ぶことが当たり前になっているのに対し、日本では年功序列の制度が長年存在し、企業側が労働環境を整えて提供するスタイルが定着していています。そのため、日本では年収交渉に抵抗がある人が多く見られます。
しかし、給与は労働に対する対価として支払われるものであるため、知識や専門的なスキルに見合った給与を要望することはおかしいことではありません。近年は、年功序列に代わり成果主義の会社も増えています。自分の価値を正しく伝え、適正な年収を求めることで、企業と対等な関係を築けるでしょう。
年収交渉のやり方やポイントについては、以下の記事で詳しく紹介していますので参考にしてください。
関連記事:給与交渉で年収アップを実現。進め方や金額目安、ポイントを詳しく解説
独立・起業する
独立や起業でも、年収を上げられる場合があります。実力によって収入がかなり左右されますが、成果を上げれば高収入となるでしょう。
独立・起業するには資金や人脈、営業力、自己管理能力など、求められるものは多くあります。入念な事前準備が必要な上に成果が出るまでにも時間がかかるため、年収アップのためというよりは、やりたいことを実現するほうに注力すると良いでしょう。
年収が上がりやすい人の特徴とは?
年収が上がりやすい人には、共通した特徴があります。コミュニケーション能力やマネジメントスキルが高い人、専門性が高いスキルを持っている人などです。具体的に見ていきましょう。
自己研鑽や自己投資を行っている
年収が上がる人の多くは、積極的に自己研鑽を行い、日々成長しようと努力しています。資格取得や専門スキルの習得のために、ビジネス書を購入したりセミナーに参加したりするなど、自己投資を惜しみません。
自分に足りないスキルとともに、業界の動向から今後必要とされるスキルを把握しておくことも年収アップにつながります。最新のプログラミング言語や、業務効率化のツールの使い方などを習得すると良いでしょう。スキルや知識を磨くことで企業からの評価も上がるため、結果的に収入増になります。寝る前に30分だけビジネス書を読むなど、毎日の積み重ねで大きな差が出るでしょう。
コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力は、業種・職種に関係なく重要なスキルです。仕事は単独でできるものではないため、相手の意図を正しく理解したり、連絡事項をわかりやすく適切に伝えたりする力が求められます。対面でのやりとりの他、メールや電話でもコミュニケーション力は問われます。
エンジニアやクリエイターのような専門職であっても、チーム内での意思疎通を円滑にするためにコミュニケーション力が必要です。プロジェクトがスムーズに進むことは会社の利益にもつながるため、コミュニケーションスキルがあることは年収アップの基準になり得るでしょう。
リーダーシップ・フォロワーシップがある
年収の評価につながる要素として、リーダーシップがあります。リーダーシップがあれば、管理職やマネージャー職に昇格し、昇給することができます。
また、近年リーダーシップと並んで注目されているスキルが、フォロワーシップです。フォロワーシップとは、チームのためになりそうなことを自ら判断し実践するスキルのことです。リーダーのミスを指摘したり、リーダーを務める部下に助言したりすることに加え、作業に行きづまったメンバーを助けることも含まれています。
フォロワーシップは役職に関係なくどの立場の人にも求められるスキルで、隠れたリーダーシップともいえるでしょう。評価につながれば、昇給の可能性が高まります。
マネジメントスキルが高い
人材管理やプロジェクト管理などのマネジメントスキルが高い人は、企業にとって貴重な存在であり、昇給や昇進の対象になります。優れたマネージャーは、部下の強みを活かし、チームのパフォーマンスを向上させられます。また、トラブルが発生しても冷静に対処できる問題解決能力を持っている点も評価されるポイントです。会社の利益につながるため、給与アップが期待できます。
専門性が高いスキルを持っている
専門性の高いスキルを持っている人は、高い評価を得られます。とくにエンジニアのような最新の技術が求められる職種や、グローバル企業のような言語力が求められる職場で重宝されるでしょう。資格を持っていれば持っているスキルが明確になり、年収も上がりやすいです。
年収を上げる際に気を付けること
年収を上げることは多くの人にとって重要な目標ですが、上げようとする前に、まずは現在の年収の妥当性を測っておきましょう。また、収入アップにとらわれすぎないことも大切です。
自分の市場価値と企業ニーズを理解する
自分の市場価値と企業ニーズを、現在の年収と照らし合せてみることが大切です。自分の市場価値は、経験年数やスキルなどで測ります。
企業が求めるレベル以上の市場価値があると判断できる場合、年収交渉して給与を上げるのは妥当といえます。年収が見合っている場合は、昇格や資格取得などでの年収アップを考えましょう。反対に、市場価値が企業ニーズを満たせていない場合は、そもそも仕事内容が適していない可能性があります。
自分の市場価値を正しく把握するには、転職エージェントがおすすめです。転職市場に詳しいプロが、企業の内部情報の提供や市場価値の判断を行います。
業界・業種の平均年収を把握する
年収を上げようとする際には、業界や業種の水準を把握しておくことも重要です。現在の年収が妥当であるかどうか判断できます。年収が相場よりも低い場合、現職で年収アップの交渉をしたり、転職先を選ぶ目安になったりします。
平均年収を調べる方法としては、ロバート・ハーフの「年収ガイド」があります。経理・会計・財務、金融、テクノロジー、サプライチェーン、人事関連の経験値別の年収の他、需要のあるスキルや資格、求人の多い業界、採用市場の見通しなども紹介しています。ぜひ、参考にしてください。
短期的な収入アップと長期的なキャリアのバランスを検討する
短期的な収入アップを優先するあまり、長期的なキャリアを犠牲にしてしまうケースもあります。転職で一時的に高収入を得られたとしても、転職先の環境になじめずキャリアが停滞してしまえば、結果的に年収の伸びが鈍化してしまいます。
現在の職場にとくに問題なければそこでキャリアを積み上げ、長い目で収入を上げていく方法もあります。目先の年収にこだわりすぎず、将来的により高い収入を得られる選択をすることが大切です。
年収以外の条件も考慮する
高年収は働く上でモチベーションの向上につながりますが、それだけで仕事の満足度が決まるわけではありません。労働環境が悪かったり、ワークライフバランスが崩れたりすると、長く続けることが難しくなります。
そのため、勤務時間や休日の多さ、福利厚生の充実度、働きやすい職場環境かどうかもチェックしましょう。社風や上司との相性も重要なポイントであり、これらが合わないとストレスを感じることが増え、パフォーマンスが低下する恐れがあります。
求められる仕事のレベルや責任を把握する
年収が上がると、その分企業からの期待や責任も大きくなります。自分の能力や経験と照らし合わせて、その仕事が本当に務まるのかを冷静に判断することが大切です。
例えば、営業職であれば、インセンティブがある代わりに、厳しいノルマが設定されていることもあります。こうした環境の中で成果を出し続ける自信があるかどうかを見極めることが重要です。
転職で年収アップを目指す場合、自分がその仕事で成果を出せるのか、適応できるのかを事前に調べておくことも大切です。
よくある質問
年収が高いとされる基準や職種ごとの平均年収、今後需要が高まる分野など、よくある質問について紹介します。
「年収が高い」の基準はどれくらい?
年収が高いといえるのは、年収850万円超が一つの基準だと考えられます。理由は、給与所得控除額が年収850万円超で一括りになっているためです。給与所得控除額は収入に応じて定められる控除額なので、年収の高さを測る基準となるでしょう。
参考元:No.1410 給与所得控除|国税庁
職種別の平均年収は?需要の高い分野はある?
年収ガイド
職種別の平均年収や需要の高い分野を知りたい人は、ロバート・ハーフの年収ガイドがおすすめです。年収ガイドでは、テクノロジー、業務改革、経理・会計・財務、金融サービス、人事、サプライチェーンの分野において、以下の情報を得られます。
採用市場の見通し
需要の高いソフトスキル
需要の高いテクニカルスキル
需要の高い資格と学位
求人が多い業界
人材不足になっている領域
需要の高い人事制度
職種別の年収一覧
年収一覧では、経験値ごとに年収が設定されています。ぜひキャリアアップの参考にしてください。
年収を上げるなら転職エージェントは強い味方
効率よく年収を上げたい人は、転職エージェントがおすすめです。転職エージェントは、求職者の市場価値を客観的に評価し、年収アップにつながる求人を紹介してくれます。また、キャリアの方向性を一緒に考えたり、給与交渉を代行したりと、幅広いサポートがあります。
現在の市場価値や年収についてアドバイスしてくれる
転職活動において、自分の市場価値を正しく把握することは重要です。しかし、客観的に自分のスキルや経験が市場でどの程度評価されるのかを判断するのは難しいものです。転職エージェントを利用すれば、専門的な視点で分析し、どのような企業や業界で評価されるのかを教えてくれます。
また、年収の相場についても具体的なデータをもとに説明してもらえるため、現在の給与から高い年収を狙えるのかを知ることが可能です。
今後のキャリアや年収の目標について相談できる
転職エージェントは、今後のキャリアプランについても相談に乗ってくれます。転職については、現在のスキルが活かせる他業界も視野に入れ、どのようなキャリアを積めばどのくらいの年収が見込めるのかがわかります。
また、転職だけでなく、現職での長期的なキャリア形成も考慮に入れられるのがメリットです。現職での部署異動や資格取得などについてもアドバイスを受けることで、キャリアアップの可能性を幅広く知ることができます。H3 同業界・同業種で年収が高い人のモデルケースを教えてくれる
転職エージェントを利用すれば、自分と同じようなキャリアを持つ人がどのようにして年収を上げているのか、具体的なモデルケースを教えてくれます。
例えば、「外資系企業に転職したことで年収を上げた」「マネジメント経験がある人は年収の伸びが大きくなる」といった事例を教えてもらうことで、年収アップのイメージが得られます。
年収が上がりそうな求人を紹介してくれる
転職エージェントは、求職者の希望やスキルに合った求人を紹介してくれます。一般の求人サイトには掲載されていない求人も保有しているケースが多く、転職を有利に進めることが可能です。
同じ職種でも業界を変えることで大幅な年収アップが見込めるケースなど、エージェントならではの視点で最適な選択肢を提示してもらえます。
年収交渉してくれる
現在の給与に納得がいかないものの、交渉に抵抗がある人は少なくありません。そのような人は、転職エージェントのプロに交渉を依頼することが可能です。
転職エージェントは過去のデータや市場相場をもとに、適正な年収を判断してくれます。ボーナスや福利厚生など条件をしぼっての相談もできるため、トータル的に見て有利な待遇を考えることができます。
まとめ
レジュメを提出して、相談する
年収を上げるには、現職での昇格や部署異動、資格取得、年収の高い企業への転職などさまざまな方法があります。自分の市場価値を見極め、無理なくキャリアを積むことが大切です。
効率よく年収を上げたい場合は、転職エージェントの活用も方法の一つです。ロバート・ハーフは、外資系・日系グローバル企業への転職を支援しています。希望に合った求人をお届けするだけでなく、現職での年収アップも含め、キャリア形成を全面的にサポートします。
とくにIT関連など専門性の高い仕事をお探しなら、ぜひご利用ください。